にきび・くすみ(ケミカルピーリング)

ケミカルピーリングとは

かつて古代エジプトでは、クレオパトラが乳酸のサワーミルクの湯に入っていたと伝えられています。酸の力で古くなった角質を融解して取り除き、生まれ変わらせるということを、私たち人類は遙か昔からおこなっていたのです。

このことを医学的に整えたものが「ケミカルピーリング」であるといえます。
つまり酸性の薬剤を使ってお肌を刺激し、毛穴に関係するトラブルを解決に導くものです。
肌にはもともと、古くなった角質を垢として脱落させ、新しい細胞へと再生させる機能があります。しかし、それらの機能は、加齢やストレス、また紫外線などのダメージによってだんだん衰えてくることが避けられません。
そこで、お肌が持っている本来の働きを活発化させ、老化で衰えた肌を元気なお肌へと生まれ変わらせるのがケミカルピーリングです。

つまり、しみ・しわ・肌荒れ・かさつき・くすみといったトラブルのすべてを阻止できる力を持つことにつながります。
外部的に保湿クリームなどを塗って対処するのではなく、あなたが元来持っているお肌の力を正常に引き戻す治療法なのです。

ケミカルピーリングの効果

ニキビ

ニキビの原因の一つは毛穴に皮脂が貯まることです。ケミカルピーリングを肌の浅いところで実施することで、毛穴を閉塞させている角質や面皰を外に押し出すことができます。すると毛穴が開くことになりますので、ニキビが改善されるだけでなく、新たにニキビのできにくい環境になります。炎症性のニキビであっても、排膿を促しますので治癒を促進することができます。

しみ、くすみ

ケミカルピーリングによって表皮の生まれ変わりが促進されると、表皮にとどまっていたメラニン色素が脱落します。また表面に固着してしまっていた角質も同様に剥がれてゆくため、しみやくすみが改善されます。
ただし、それらの効果を肉眼で確認できるところまで持っていくには、根気よく治療を続けることが大切です。

ケミカルピーリングの流れ

1.カウンセリング
患者さまのお肌の状態を診断し、ピーリングの濃度や時間、種類などを決定します。また施術前後の経過などについてご説明いたします。

2.洗顔・消毒
正しい洗顔方法で皮脂や汚れを落としていただきます。場合によって、エタノールなどで脱脂することもあります。

3.ピーリング
綿棒や刷毛などを使い、薬剤を皮膚表面に塗ります。症状や感度に合わせ、グリコール酸やサルチル酸を、濃度を調整しながら使用します。塗布した後は、ガーゼなどで拭き取ります。

4.アフターケア
患者さまのお肌の状態を見て、状態に応じた対処(氷水によるクーリングや中和剤による酸の浸透阻止など)をおこないます。

Q&A

Q

どのくらいで効果があらわれますか?

A

大抵は3~4回の施術をすることで効果をご実感いただけるようになります。すぐに効果が見られないと思っても、根気よく続けることが目標達成のために大切です。

Q

肌を溶かすと聞いたのですが……。

A

ピーリングは肌を無理に剥がしたり、めくったりするようなものではありません。老化によって衰えた肌の再生メカニズムを活性化させるものです。

Q

アレルギー肌ですが、施術できますか?

A

どのくらいのアレルギー反応かによります。一度診察をさせていただければと思います。

Q

施術後の注意点を教えてください。

A

ピーリングをした肌は敏感になっておりますので、日焼け止めや保湿のクリームを必ず塗り、紫外線や乾燥などの刺激を与えないようにしてください。グリコール酸とサリチル酸でアフタケアが異なりますので詳しくは、事前に再度ご説明します。

料金

グリコール酸 5,000円~(税抜)
サリチル酸 8,000円~(税抜)