ほくろ診断

ほくろとは

ほくろは、色のついた小さな病変と思われています。実は色も形も大きさも色々です。黒、茶、青、その他に色のついていない肌色のほくろもあります。平らなもの、少し盛り上がったもの、コブのように膨らんだものもあります。
生まれた時からあるほくろは黒アザと呼ばれることもありますが大型のことが多いです。
大部分のほくろは、メラニン色素をつくる色素細胞が増えたことが原因で、医学的には「色素細胞母斑」と呼ばれます。

ほくろ以外に、皮フに色が付く病気として

1)老人性イボ (脂漏性角化症)

2)基底細胞癌 (皮フ癌の一種)

3)メラノーマ (悪性黒色腫)

などがあります。メラノーマや基底細胞癌を見逃さないよう、十分検査することが必要です。

ほくろ検査、ダーマスコピー

素人目には、ほくろとメラノーマの見分けは、なかなかつきません。そこで両者を科学的に見分ける秘密兵器が「ダーモスコピー」です。
皮膚の深いところまで透かして見ることのできる拡大鏡で、患者さまの皮膚の色合い、形、パターンを肉眼ではわからないレベルで観察し、それがほくろなのか、はたまた老人性いぼ、血まめ、メラノーマなのかといった、どのような病変が広がっているか、またそれが良性なのか悪性なのかを診断・区別できます。

Q&A

Q

足の裏のほくろは危ないと聞いたのですが……。

A

日本人は、手のひらや足の裏にできたほくろが悪性である可能性が比較的高いといわれています。鉛筆のお尻の部分をほくろにあててみてください。直径が鉛筆をはみ出す(およそ7ミリ)を超えているようなら、一度検査をおこなった方がよいでしょう。ただ、以前からあったほくろがガン化するということは、ほとんどありません。

Q

以前からあったほくろが、だんだん大きくなってきて心配です。

A

おおよその目安として、良性のほくろは「丸くて色が均一」ということが挙げられます。悪性のものは周囲が赤い、濃いまだら模様になっている、色が均一でないという場合が多くあります。いずれにしても、一度検査をおこなっておくことが安心につながるかと思います。

Q

ツメの中に縦の黒い筋が出来ました。これはガンでしょうか?

A

まず考えられるのは、ツメの根元にほくろができた結果、メラニンがツメの成長に伴って線状に移動したということです。
それよりも注目すべきは、その黒色が均一かどうか、規則的なものであるかどうかです。ダーモスコピーを使えば、それがツメのほくろか、それとも悪性黒色腫であるかが診断可能です。

料金

健康保険が適用されます。